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どくろ博士の家(ビリケンギャラリーグループ展出品作品について)

 ビリケンギャラリーで5月31日〜6月11日にやる「どくろ」がテーマの展示に参加させてもらいます。
  参加作家 石塚隆則/ICHASU/うらたじゅん/大江慶之/オカムラノリコ/沖冲./駕籠真太郎/ゴッホ今泉/コマツシンヤ/逆柱いみり/ザリガニワークス 坂本嘉種/ザリガニワークス 武笠太郎/タケヤマ・ノリヤ/田中六大/温井大介/温井裕子/花輪和一/塙将良/ハマハヤオ/ピコピコ/みぎわパン/mississippi/みなみりょうへい/ミロコマチコ/森口裕二/山本孝/横田沙夜
 豪華な面白い絵をかく人たちばかりなので、よかったらお越しください。

ぼくは、A4のアクリル画、「どくろ博士の家」という絵を描きました。今回はアクリル絵の具(透明)をけっこう使ったので、それが自分としては新しいのですが、絵的にはいままでとあんまり変わらないです。たぶん見ても違いがわからないと思います。ちょっとつやっとしてるかな。
 さて、その絵自体は、途中経過でも載せればよかったのですが、もう完成してしまったので、これから展示だし、もったいぶるわけではありませんが、やめときます。とりあえず、今はアップしないで、絵にストーリーをつけたので、それをアップしようと思います。ストーリーはぺらっぺらのコピー誌にしてギャラリーで売ろうと思います。
 先に絵を描いて、ストーリーは後からつけたのですが、無駄に無意味に長いので、何人の人間が読むかわかりませんが、まあせっかく書いたのでアップします。

ではどうぞ。

「どくろ博士の家」


 天才魔術師ハインリヒ・ヘガプップは、その強大な魔術力によって、肉体が朽ちて白骨化した後も生き続けていた。
  白骨化した後は、彼は、その容貌から、「どくろ博士」と呼ばれるようになった。
  しかし、弟子入り希望者や、相談事をする人間が昼も夜もあふれかえっていたため、うんざりした彼は、田舎に特徴的な家を建て(この家は魔術でなく、大工に頼んで建てた。)、そこに平穏な暮らしを求めた。
 けれども、それでも彼を訪問する人があとを たたないため、博士は、家の周りに魔術で結界をつくり、あらかじめアポイントメントをとった人間以外は入れないようにした。
  ある日、魔術と占星術を勉強している荒黒みどりと盛田カルボナーラというふたりの女性が、魔術で競馬に勝つ方法を教えてもらうために、アポなしでどくろ博士を訪ねようとした。
 しかし、家のまわりには結界がはってあるため、目の前にどくろ博士の家が見えるのだがどうしてもそこまでたどり着けないのであった。ふたりは同じ道を何度もぐるぐるとまわっていた。2時間、3時間と同じ道をぐるぐるとまわっていた。どくろ博士はその様子を窓から眺めて笑っていた。
   しかし、二人はいつまでもあきらめず、同じ道をぐるぐるぐるぐる延々とまわり続けていた。結界がはられているということにも気づいていたなかった。58時間ほどまわり続けたとき、どくろ博士はついに可哀そうになり、結界を解いてふたりを家に招き入れた。
 根性が魔術を破った瞬間であった。
荒黒みどり

 卵の様々な調理法にチャレンジしている。西苧環高校卒業。
 関東占星術協会所属。
現在は、判子とはく製を輸入する会社で、事務の仕事をしている。

盛田カルボナーラ

白い食べ物が好き(白米、卵の白身、クリーム、牛乳、カリフラワーなど)
 小平市黒魔術連合所属
 ぎんなん人形をアンティーク加工する仕事をしている。ひび割れ加工担当。

盛田のかばん
帆布で作られた丈夫なかばん。盛田の母親が作ってくれた。
「買い物や、ピクニックでも使えるようなトートバッグにしようと思いました。」
(盛田の母親の自伝「母として」より)

どくろハウス

どくろハウスは、どくろ博士が知り合いの大工さんに頼んで作ってもらった家だ。
  出来上がるのに3年かかったので、建築中は東中野のアパートに住んでいた。
  最上階のどくろルームには、木製の大きなテーブルと長椅子、そして魔術で音楽 (mp3形式のみ)を奏でることができる装置がある。晴れた日には、遠く、富士山とアメリカ大陸を見ることができる。こだわりの玄関扉は、イタリアから空輸したもので57万円もしたが、木製なので湿気ですこしゆがんでしまっている。煉瓦もこだわりのなんとかというやつだが忘れた。
  夏は涼しく、冬は暖かい、良い家だ。地下室(倉庫)があるがそこはやや湿気がたまりやすく、まめに点検しないと、物がかびてしまうことがある。
  本当は、吉祥寺にこの家を建てたかったが、「こんな趣味の悪い家は建てるな」と周囲の住人に言われ断念した。
  屋上のどくろは「死を忘れるな」という格言を表現したものである。災害時には、どくろの鼻の部分にある部屋の秘密ボタンを押すと、家全体がロケットになり空を飛ぶことができるはずだが、まだ一度も試していないので、実際に機能するかは謎。
  国の指定文化財を目指して日々、魔術的努力をしている。

結界瓶
 ワインなどの空き瓶に強い臭気のある液体を入れたあと、魔術をかけ、路上の目立たないところに並べると、魔術の効果によって、人間は無意識にその場所を避けるようになるので、瓶をうまく配置すれば結界にすることができる。
  最初にこの方法を「発明」した魔術師は、犬のなわばり主張法からアイデアを得たといわれている。
  現在もこの魔術は民衆の中に溶け込み、「ペットボトルに水をいれて路上に置き猫を避ける」というかたちになって、主に日本で行われている。魔術が生活に溶け込んでいる一つの例である。
  また、なんとなく学校に行きたくない、なんとなく会社に行きたくない、などと思う時、学校や会社のまわりをよく調べてみると、悪意のある者によって、この魔術が仕掛けられていることがあるので、よく注意をはらうべきである。
  中世では、中に入れる液体には小便などが使われたが、現在は専用の液体が販売されているので、それを使うのが良いだろう。
  生乾きの雑巾と小便を混ぜたような臭いの「マジュツデヒトヨケール」(ヤドリギ製薬)という液体で主にドラッグストアなどで販売されている。見つからない場合はインターネットの通信販売で手に入れる事ができる。
  なお、この液体は人体に無害なので、災害時には飲用できるので、買い置きしておくことをおすすめする。


神秘の薬草

 葉を煎じて飲めいろいろな効果があるといわれている神秘の薬草である。どくろ博士が栽培している。
  主な効果は、血がさらさらになり、友達が増え、マイナスイオンやコラーゲンも盛りだくさん、ギャンブルにも勝ちまくり、札束のお風呂に美女といっしょに入ることができる。


 羊 
 どこからか逃げてきた羊が住み着いている。
  日常的に魔術に接しているため、羊毛に魔術を含み 暖かさを逃さない。


図書館 
 世界中のすべての漫画が収蔵されている漫画図書館である。漫画以外にも、魔術書も少しある。魔術書は、読みやすいように漫画化されている。
  それだけだとさびしいので、最近は大型古書店で100円の本を手当たり次第買って、蔵書を少しずつ増やしている。
  地道な努力が大切なのである。


どくろカー
  恐竜の頭蓋骨のレプリカを使って作ったどくろカーである。
  田舎では車が不可欠。
  どくろ博士は毎日これに乗って、郵便局やらスーパーやら病院に行っている。
  ガソリンと電気と魔術、どれを使っても走ることができるすぐれものである。
  悪を倒すためのミサイルを搭載する予定だったが、資金不足のため断念。

じゃがいも倉庫 
 どくろ博士はじゃがいもが大好き。毎日じゃがいもを大量に食べるので、じゃがいも専用の倉庫がある。
  どくろ博士はフライドポテトを自分で上手に揚げることができる。うまい。


ピースおじさん
  ピースおじさんはいつもピースをしてる。
 このピースは祝福を表現している。

どくろ博士
  どくろ博士は千二百歳の超老人だ。 
 老人を超越した存在である。どくろ博士は孤独、そして希望も絶望もない生活をしている。  どくろ博士は趣味でギターを弾いている。ボトルネック奏法が得意。持っているギターもそれに適した金属製のリゾネーター・ギターと呼ばれるものである。 酒もすこし飲む。自分で米から密造した濁り酒を好んでいる。つまみはヤゲン軟骨の塩焼きが好き。
  どくろ博士は夕方になるまえに家に帰る。夕日を見ると哀しい気分になってしまうからである。哀しくてしくしく泣いてしまうからである。だから夕日は見ない。
  夜は酒を飲みながらギターを弾いたり、ファミコンをしたりしている。10時には寝る。そして朝は7時に起きるのである。
  朝、起きると、まず一杯のぬるま湯を飲む。 
 人間は寝ている間に汗をかくので、起きたら水分を補給するのが大切だとどくろ博士は思っている。